- ミドルウェアとは
- Webシステムのミドルウェア
- Webサーバー
- APサーバー(アプリケーションサーバー)
- DBサーバー(データベース管理サーバー)
- 運用ミドルウェア
- システムのバックアップ
- ジョブ運用の効率化
- システムの監視
- 高可用性クラスタによるサーバ冗長化
ミドルウェアとは
ミドルウェアとは、特定の機能に特化して、OSとアプリケーションの間で両方を補佐するソフトウェアです。
OSは、サーバーを動かす為に必要ですが、あくまで基本機能しか持たず、複雑な動作は行えません。
WebサーバーやAPサーバー、DBサーバーなどのミドルウェアによって、特定の機能に特化した複雑な処理を行えるようになり、アプリケーションの動作をサポートします。
Webシステムのミドルウェア
Webシステムはクライアント(Google ChromeやMicrosoft Edge等)からのリクエストを受け付け、レスポンスを返します。
Webシステムのクライアントと直接やりとりをするソフトウェアをWebサーバーと呼びます。
Webサーバー
Webサーバーの主な役割は、クライアントからのリクエストに対して、静的コンテンツを返すことです。
また、必要に応じてAPサーバーに動的コンテンツを要求し、返ってきた結果をクライアントに返すことも行います。
静的コンテンツとは、誰が見ても常に同じ内容を表示するもののことで、動的コンテンツとは、見る人や時間によって内容が変化するもののことです。
APサーバー(アプリケーションサーバー)
APサーバーの主な役割は、Webサーバーから受けたリクエストをもとにアプリケーションを実行して動的コンテンツを生成することです。
また、必要に応じてDBサーバーへリクエストを行い、返ってきたデータを加工して、動的コンテンツに埋め込みます。
DBサーバー(データベース管理サーバー)
DBサーバーの主な役割は、ストレージへの情報の書き込みや取得、更新を行うことです。
DBサーバーはアプリケーションサーバーからのリクエストを受け、SQLを利用して必要な情報を抽出し、アプリケーションサーバーへ送信します。
運用ミドルウェア
運用ミドルウェアは、OS上にあり、それ自体が特定の機能に特化し、アプリケーションとして機能するソフトウェアのことです。
システムのバックアップ
運用ミドルウェアには、システムのバックアップを取得することに特化したミドルウェアがあります。
バックアップに特化したミドルウェアを使用すると、操作性の向上によりバックアップ対象を集中管理できます。また、バックアップやリストアをGUI操作できたり、運用効率を上げることが可能となります。
ジョブ運用の効率化
運用ミドルウェアには、システム運用中に発生する定型作業を設定し、それぞれのジョブの順序やスケジュールを設定し、ジョブの自動実行ができるミドルウェアがあります。
システムの監視
運用ミドルウェアには、常時システムの障害を監視するミドルウェアがあります。
監視する対象は、サーバーやストレージ、ネットワーク機器の稼働状況から、CPUやメモリ、ディスクの使用状況、プロセス監視、ログ監視などがあります。
高可用性クラスタ
高可用性クラスタとは、冗長化されたシステムを障害時に正常のものに切り替えるなどクラスタ管理機能に特化したミドルウェアのことです。