Sieveの設定
Sieveはメールのフィルタリングを行うためのプログラミング言語です。
Dovecotと連携し、サーバ側でメールのフィルタリング処理を行うことが出来ます。
Sieveの構文は、「コントロール」「テスト」「アクション」という3種類のコマンドで構成されます。
以下、「コントロール」の主なコマンドリストです。
コマンド | 説明 |
if | if~elsif~elseを使って条件分岐を記載します。 |
require | 拡張機能を指定します。 |
stop | 処理を停止します。 |
以下、「テスト」の主なコマンドリストです。
コマンド | 説明 |
address | アドレスを評価します。 |
header | メールヘッダを評価します。 |
size | メールのサイズを評価します。 |
allof | 論理積AND(かつ) |
anyof | 論理和OR(または) |
not | 否定 |
true | 真 |
false | 偽 |
以下、「アクション」の主なコマンドリストです。
コマンド | 説明 |
keep | ユーザーのメールボックスにメッセージを保管します。 |
fileinto | メッセージを指定したメールボックスに配送します。 |
redirect | メッセージを指定したアドレスに転送します。 |
discard | メッセージを廃棄します。 |
reject | 配信を拒否し、エラーメッセージを返します。 |
vacation | 長期休暇などの不在時に自動返信します。 |
Procmailの設定
procmailとは、MDAであり、PostfixなどのMTAが受け取ったメールを個々のユーザーに配信するソフトウェアです。
procmailにはフィルタリング機能があり、メールの差出人、件名および内容に応じて、メールの格納場所を決定したり、破棄したりすることが出来ます。
POPとIMAP
MUAがメールサーバのメールボックスから自分のメールを取り出すにはPOPやIMAPといったプロトコルを利用します。それらのサービスを提供するソフトウェアとしてDovecotがあります。
Dovecot
Dovecotとは、POP3、IMAP4プロトコルに加え、SSL/TLSを使ったPOP3S、IMAPSにも対応したMDAです。
Dovecotの設定は、/etc/dovecot.confで行います。
doveconfコマンド
doveconfコマンドを実行すると、Dovecotの設定内容をデフォルト値を含めて全て出力できます。
「-n」オプションを使用するとデフォルト値以外を出力します。
doveadmコマンド
Dovecotの管理用コマンドとして、doveadmコマンドがあります。
以下、doveadmコマンドの主なサブコマンドです。
サブコマンド | 説明 |
reload | 設定を再読み込みします。 |
stop | Dovecotプロセスを停止させます。 |
log find | ログファイルのパスを確認します。 |
log test | テストログメッセージを生成します。 |
pw | パスワードのハッシュ値を生成します。 |
今回はメールサービスのメールのフィルタリングとDovecotについてでした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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