目次
- ファイルシステムの管理
- ディスクの利用状況の確認(dfコマンド、duコマンド、)
- ファイルシステムのチェック(fsckコマンド、e2fsckコマンド)
- ファイルシステムの管理
- XFS
- ファイルシステムのマウント・アンマウント
- マウントの仕組み
- /etc/fstabファイル
- UUID
- マウントとアンマウント(mountコマンド、umountコマンド、)
ファイルシステムの管理
ディスクの利用状況の確認
システムの運用にあたって、ファイルシステムの管理は重要です。
ファイルシステムが破損された場合、すみやかに原因を特定して復旧しなければなりません。
ファイルシステムが破損する原因は次のようなものが考えられます。
- 空き容量が不足している
- 使用できるiノードがない
dfコマンド
dfコマンドとは、ファイルシステムの空容量を確認するコマンドです。
| オプション | 説明 |
| -h | 容量を適当な単位で表示します。 |
| -H | 容量を適当な単位で表示します。 |
| -k | 容量をKB単位で表示します。 |
| -i | iノードの使用状況を表示します。 |
duコマンド
duコマンドとは、ファイルやディレクトリが占めている容量を確認できるコマンドです。
| オプション | 説明 |
| -a | ディレクトリ以外にファイルについても表示 |
| -h | 分かりやすい単位を付加して表示 |
| -c | 合計容量も同時に表示 |
| -s | 指定したファイルやディレクトリの合計容量のみを表示 |
| -S | ディレクトリの容量にサブディレクトリの容量を含めずに表示 |
| -k | キロバイト単位で表示 |
| -m | メガバイト単位で表示 |
ファイルシステムのチェック
fsckコマンド
fsckコマンドはファイルシステムのチェック及び問題を修復することが出来ます。
| オプション | 説明 |
| -t ファイルシステムの種類 | ファイルシステムの種類を指定 |
| -A | /etc/fstabに記述されている全ファイルシステムに対して実行 |
| -N | 実際には実行せず、実行する内容を表示 |
| -a | 問題を自動的に修復 |
| -r | 問題を対話的に修復 |
e2fsckコマンド
e2fsckコマンドは、ext2/ext3/ext4ファイルシステムのチェック及び問題を修復することが出来ます。
| オプション | 説明 |
| -y | 全ての問い合わせに対し、自動的にyesと回答 |
| -n | 全ての問い合わせに対し、自動的にnoと回答 |
| -p | 全ての問題を自動的に修復 |
ファイルシステムの管理
tune2fsコマンドは、ext2、ext3、ext4ファイルシステムの様々なパラメータを設定します。
| オプション | 説明 |
| -c 回数 | チェックなしでマウントできる最大回数を指定する |
| -i 時間 | ファイルシステムをチェックする最大の時間間隔を指定する |
| -j | ext2ファイルシステムをext3ファイルシステムに変換する |
| -L | ファイルシステムのボリュームラベルを設定する |
XFS
XFSとは、シリコングラフィックス社が開発したジャーナリングファイルシステムです。
| コマンド | 説明 |
| mkfs.xfs | XFSファイルシステムを作成します。 |
| xfs_info | ファイルシステムの情報を表示します。 |
| xfs_db | ファイルシステムのデバッグを行います。 |
| xfs_check | ファイルシステムをチェックします。 |
| xfs_fsr | ファイルシステムのデフラグを行います。 |
| xfs_repair | ファイルシステムを検査・修復します。 |
ファイルシステムのマウント・アンマウント
マウントの仕組み
ファイルシステムに別のファイルシステムを組み込んで、全体として1つのファイルシステムとして扱えるようにすることをマウントといいます。
マウントしたファイルシステムが結合されるディレクトリがマウントポイントです。
/etc/fstabファイル
ファイルシステムの情報は、/etc/fstabファイルに記述されています。
マウントする時にはこの設定ファイルが参照されるため、マウントする頻度の高いファイルシステムを記述しておきます。
UUID
UUIDは、デバイスを識別するために使われるIDです。
デバイスにはユニークなUUIDがつけられており、blkidコマンドでデバイスファイルと対応を確認できます。
| オプション | 説明 |
| async | 非同期で入出力を行う |
| auto | mount -aコマンド実行時にマウントする |
| noauto | mount -aコマンド実行時にマウントしない |
| defaults | デフォルト指定 |
| exec | バイナリの実行を許可 |
| noexec | バイナリの実行を禁止 |
| ro | 読み取り専用 |
| rw | 読み書きを許可 |
| suid | SUIDとSGIDを有効可 |
| user | 一般ユーザーでマウント可、本人のみアンマウント可 |
| users | 一般ユーザーでマウント可、誰でもアンマウント可 |
| nouser | 一般ユーザーによるマウントを禁止 |
マウントとアンマウント
mountコマンド
ファイルシステムをマウントするにはmountコマンドを使います。
| オプション | 説明 |
| -a | /etc/fstabファイルに記載されているファイルシステムをすべてマウント |
| -o | 続けてマウントオプションを指定 |
| -t | ファイルシステムの種類を指定 |
umountコマンド
ファイルシステムをアンマウントするにはumountコマンドを使います。
| オプション | 説明 |
| -a | /etc/mtabファイルに記載されているファイルシステムをすべてアンマウント |
| -t | 指定した種類のファイルシステムのみをアンマウント |
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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