目次
- 地球儀
- メルカトル図法
- モルワイデ図法
- 正距方位図法
- その他の地図図法
- グード図法
- 舟形多円錐図法
- 方位図法
地球儀
地球の距離・面積・方位・角度をほぼ正確に表しているのが、地球儀です。
しかし、地球儀には持ち運びにくいというデメリットがあります。
そこで、持ち運びやすい地図が必要になります。
しかし、地図にもデメリットがあります。
それは、もともと球体の地球を平面にする為に、距離、面積、角度、方位のすべてを正しく地図上に書くことが出来ません。
そこで目的に応じて、地図にはさまざまな種類が出来ました。
これから、地図の種類と特徴について説明していきます。
メルカトル図法
メルカトル図法は、角度が正しくあらわされる図法です。
メルカトル図法では、経度と緯度が直角に交わるように書かれています。
メルカトル図法は、航海図によく利用されます。
理由は、出発地点と目的地点に直線を引き、その直線と経線の角度を測り、方位磁石を見ながら常にその角度に進めば、目的地に到着でいるからです。
メルカトル図は距離や方位が正確ではない為、地図上の直線も実は最短距離ではありませんが、舵取りが簡単な為、羅針盤が開発された時代から広く利用されてきました。
しかし、球体をむりやり平面にしている為、高緯度の地域ほど拡大されてしまいます。
- 角度を正確に表現した図法
- 航海図に使われる
- 距離や面積が正確ではない
モルワイデ図法
モルワイデ図法は、面積が正確に表される図法です。
地球を楕円形にして、中・高緯度の地域のゆがみを小さくした図法です。
モルワイデ図法は、主に分布図に利用されます。
理由は、モルワイデ図法の地図は、面積が正しい為、正確な分布図が作れるからです。
もしも、高緯度ほど拡大されているメルカトル図法で分布図を作ると同じ値であっても高緯度に行くほど、スカスカに見えてしまうのです。
モルワイデ図法は、距離や方位が正しくないので注意が必要です。
- 面積を正確に表現した図法
- 分布図に使われる
- 距離や方位が正確ではない
正距方位図法
正距方位図法は、中心からの距離と方位が正しい図法です。
円の中心から、目的地までの正確な距離と方位が分かります。
その為、飛行機の航路を考える為の航空図で使用されます。
円形になる為、円の中心から離れた場所ほど面積や角度が引き延ばされ歪んでしまいます。
- 中心からの距離と方位を正確にした図法
- 航空図に使われる
- 面積や角度がせいかくではない
メルカトル図法 | 角度が正しい | 航海図 |
モルワイデ図法 | 面積が正しい | 分布図 |
正距方位図法 | 中心からの距離と方位が正しい | 航空図 |
その他の地図図法
その他にも様々な図法がありますが、地図を見て面白かったものをいくつか紹介します。
グード図法
グード図法は、陸上部分の面積を正確に表した図法です。
緯度40度44分を境に低緯度地域をサンソン図法で、高緯度地域をモルワイデ図法で書いた地図です。
舟形多円錐図法
丸い地球の表面を切り裂いて広げた図法です。
方位図法
北極が中心になるように丸い地球の表面を切り裂いて広げた図法です。
その他にも様々な図法がありますので、興味がある人は調べてみて下さい。
地図の画像を使用させていただいたサイトのリンクを下に貼っておきます。さらに多くの種類の地図がありますので、興味がある方は是非見て下さい。