地学

火山はどのようにできるのか?プレート沈み込みやホットスポットによってできる火山

目次

  • 火山とは?
  • マグマの形成方法
  • マグマの形成に必要な水

火山とは?

火山とは、地下のマグマがマントル内から上昇してきて地表に出てきたものが積み重なりできた山です。

地下10キロメートルほどの深さにマグマを溜めるマグマだまりができます。

地殻の深いところからの供給によりマグマだまりがいっぱいになり、地殻に加わる力が変化した際にマグマが地表に噴き出してくることを噴火と言います。噴火によって地表に噴出してきたものが積み重なり火山ができます。

マグマの形成方法

マグマの形成方法の一つはプレートの沈み込みで形成されるものです。

岩石は温度が高いほど溶けやすいのですが、圧力が高いほど溶けにくくなります。

地球内部は深部ほど高温で岩石は溶けやすいのですが、圧力も高くなるので、深い場所だからできやすいのではありません。温度と圧力の関係から、岩石が最も溶けやすくなるのは深さ100キロメートル付近と考えられています。

マグマの形成に必要な水

また、マグマが出来るには、温度が低くてもマグマが出来る状態になる必要があり、その為に使われるのが水です。

地下深部に水を供給するのは、沈み込んだ海洋プレートです。

海洋プレートは沈み込む前は海底で水と接していた為、割れ目などの中に大量の水を含んでいます。

海洋プレートが沈み込む過程で水が絞り出されます。深さ100キロメートル付近で沈み込む海洋プレートからマントルに水が供給されると岩石の融点が下がり、マグマが形成されます。形成されたマグマは周囲より密度が低いので浮力で上昇し、マグマだまりにマグマを供給します。

マグマ溜まりがいっぱいになり、地殻に加わる力が変化した際にマグマが地表に噴き出してくることが噴火です。噴火によって地表に噴出してきたものが積み重なり火山ができます。