地学

海溝、トラフについて!地震や火山との関係

目次

  • 海溝とは?
  • 海溝とは?
  • トラフとは?
  • 海溝はどのようにできるのか?
  • 海溝と地震や火山との関係
  • 海溝と地震の関係
  • 海溝と火山・弧状列島との関係

海溝、トラフとは?

海溝とは?

海溝とは、細長い深海の溝状の地形です。水深6000m以上のものを海溝と言います。

プレートの沈み込み帯にあり、山脈や弧状列島に沿って形成されています。海溝では海嶺で生まれた海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこんでいきます。

トラフとは?

6000mより浅く幅が広いものをトラフと言います。トラフは地形的な特徴が海溝ほど顕著ではないですが、構造やでき方など基本的には同じです。

海溝はどのようにできるのか?

海溝はプレートの沈み込み帯です。

海溝では海嶺で生まれた海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこんでいきます。

地球の表面はプレートと呼ばれる厚さ100キロメートルほどの岩盤で覆われています。そのプレートがぶつかり合い片方が沈み込む場所が海溝です。

大洋の真ん中にある中央海嶺から噴き出した溶岩によって海洋底ができます。海洋底は最初は比較的暖かいのですが、時間が経って海嶺から離れるとゆっくりと冷却されて密度が高くなり低い位置に落ち着きます。

その海洋底がもう一方のプレートの下に沈み込む場所が海溝です。

海溝と地震や火山との関係

海溝と地震の関係

海溝では、沈み込む海洋プレートとその上のプレートとの間の摩擦で急激にずれることで沈み込みが進みます。この急激なずれが海溝型地震です。

それ以外にも海洋プレート内部が割れたり、その上のプレートが海洋プレートに押されることで割れたりするために、海溝周辺は地震多発地帯です。

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海溝と火山・弧状列島の関係

海溝から海洋プレートが沈み込んで一定の深度に達すると岩石の一部が融解してマグマとなり、上昇して地表に火山を形成するため、海溝には並行する火山帯ができます。

火山帯の多くは日本列島のような火山列島の形をとり、南アフリカ大陸西岸のアンデス山脈のみ大陸上に火山帯があります。

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