- 陸地にある水
- 水の循環
- 河川の水
- 地下水
- 湖沼水
陸地にある水
水の循環
地球上にはおよそ14億㎦の水があります。
このうち97%は海水で、残りは氷河、地下水、河川水、湖沼水などの陸地にある水と大気中の水蒸気です。
地球上の水は、蒸発、降水、浸透、流出などを繰り返して、海洋、陸地、大気の間を循環しています。
河川の水
河川の流量は、流域の降水量の季節変化に対応し、一般に雨季に最大となります。
日本では、夏の季節風がもたらす降雨、梅雨、台風などにより降水の季節変化が大きくなるので、河川の流量の季節変化も大きくなります。
太平洋側を流れる河川は、梅雨や台風などの影響を受ける6~9月に流量が増加します。日本海側を流れる河川は、雪融けが進む3~4月に流量が多くなります。
地下水
地層には、粘土層や岩盤などのような水を通しにくい地層があります。
粘土は粒子が非常に細かいため、粒子と粒子のあいだに隙間がほとんどなく、水を通しにくくなっています。また、岩盤には隙間がほとんどないため水を通しません。このような地層を不透水層と言います。
雨水などが地中に浸透していくと、やがて不透水層にたどりつき、不透水層の上に地下水となってたまります。地表に最も近い不透水層の上にたまった地下水を自由地下水と言います。
地下水が不透水層に挟まれている場合には地下水が大きな圧力を受けます。このような地下水を被圧地下水と言います。
圧力が加わっているため、被圧地下水まで井戸を掘ると地下水が自然に地上に湧き出てくることもあります。被圧地下水をくみ上げる井戸のことを、掘り抜き井戸と言います。
オーストラリアのグレートアーテジアン盆地では、この被圧地下水を羊の飲料水として利用して、大規模な羊の放牧が行われています。
部分的な不透水層の上にたまっている地下水を宙水といいます。比較的地下浅いところにたまることが多いので、洪積台地などでは古くから利用されてきました。
湖沼
湖はその成因から、火山の火口付近が陥没したことなどで形成された凹地に水がたまったカルデラ湖、大量の土砂や岩石が水を含んで斜面を流れ降りる土砂流などで河川がせき止められてできた堰止湖、断層運動によって形成された凹地に水がたまった断層湖、氷河の侵食によって形成された凹地に水がたまった氷河湖、蛇行している河川の曲がった流路の部分が取り残されて形成された三日月湖などがあります。
塩分濃度により塩湖、淡水湖、汽水湖(海水と淡水が混ざり合った湖)に分類されます。