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Samba(2)【LPIC level2】

Samba(1)の続きですので、読んでない方はまず下記リンクからSamba(1)を読んでみてください。

マスターブラウザ

マスターブラウザとはWindowsネットワーク内にあるコンピュータのリストを管理するコンピュータのことです。

以下は、[global]セクションのマスターブラウザ関連の設定項目です。

設定項目説明
os level = 数値マスターブラウザ選定時に宣言する優先度を指定します。
数値が大きいほど優先度は高いです。
local master = yes|noマスターブラウザ選定に参加すかを指定します。
yesの場合はマスターブラウザ選定に参加します。
preferred master = yes|noマスターブラウザ選定を要求するかを指定します。
yesの場合はマスターブラウザ選定を要求します。

Sambaユーザー管理

「security = USER」の場合、システムのユーザーアカウントとは別に、Sambaユーザーのアカウントが必要になります。また、Sambaユーザーを作成するためには、対応するシステムのユーザーアカウントが必要です。

ユーザー情報が格納されるバックエンドデータベースとして以下の種類が利用可能です。

smbpasswd

テキスト形式のパスワードファイル(/etc/samba/smbpasswdなど)にユーザー情報を1ユーザー1行で格納します。

tdbsam

バイナリ形式のデータベースにユーザー情報を格納します。

ldapsam

LDAPサーバーにユーザー情報を格納します。

pdbeditでのSambaユーザー管理

pdbeditコマンドは、すべてのバックエンドデータベースにも対応しています。

オプション説明
-LSambaユーザーを一覧表示します。
-aSambaユーザーを追加します。
-xSambaユーザーを削除します。

smbpasswdでのSambaユーザー管理

Sambaユーザーのパスワード変更には、smbpasswdコマンドを利用します。

オプション説明
-aSambaユーザーを追加します。
-dSambaユーザーを無効化します。
-eSambaユーザーを有効化します。
-xSambaユーザーを削除します。

Samba管理コマンド

smbstatus

smbstatusコマンドは、Sambaサーバの稼働状況を確認するためのコマンドです。

nmblookup

nmblookupコマンドは、マスターブラウザの検索、ワークグループ内のホストの検索、NetBIOS名の問い合わせなどを行うコマンドです。

以下、nmblookupコマンドの主なオプションです。

オプション説明
-Mマスターブラウザを検索します。
-A引数をIPアドレスとみなします。
指定されたIPアドレスのMACアドレスやNetBIOS名などを表示します。

Sambaクライアント

Sambaはサーバとしての機能だけでなく、LinuxがMicrosoftネットワーク上の共有リソースにアクセスするためのクライアント機能も提供します。

smbclient

smbclientコマンドを利用するとSambaサーバやWindowsホストによって提供されている共有リソースを利用することが出来ます。

以下、smbclientコマンドの主なオプションです。

オプション説明
-L ホスト名
–list=ホスト名
指定したホストで利用可能な共有リソースを一覧表示します。
-N認証を行いません。
-U
–user=ユーザー名
接続するユーザーを指定します。

今回はSamba(2)でマスターブラウザやSambaのユーザー管理や管理コマンド、Sambaクライアントについてでした。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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