目次
- 主食とは?
- 世界三大穀物とは?
- 米
- 小麦
- トウモロコシ
主食とは?
主食とは、日常の生活の中で主となる食べ物です。
日本人の場合、米を主食とする人が多いと思います。
主食となる作物には以下の条件が必要です。
- 他の作物と比べて、収穫量が多いこと。
- 他の作物と比べて、毎年の収穫が安定していること。
- 他の作物に比べて、長く備蓄できること。
主食のほとんどは穀物かイモ類です。
今回は穀物の中でも生産量が多い世界三大穀物についてです。
世界三大穀物
世界三大穀物とは、世界で栽培される穀物の中で、特に生産量の多い米、小麦、トウモロコシのことです。
米
米は世界の総生産量のうち約9割をアジアの国々が占め、そのほとんどをアジアの人々が消費しています。
米の生育には、生長期に20度以上の高温で、年降水量が1000mm以上の雨、広大な平野や大河が必要です。
そのような稲作に適した場所がアジアに広く分布しているため、コメの生産がアジアの国々に集中します。
また、稲作は多くの肥料を必要とせず、何年でも続けて栽培できます。
米は、単位面積当たりの収量が高く(小麦の1.4倍)、多くの人口を扶養できます。
つまり、収穫の効率が良く多くの人の食料を確保できます。
東アジアから南アジアにかけて日本、中国、フィリピン、インドネシア、バングラデシュ、インドと人口が多い国がたくさんありますが、全て米を主食とする国です。
実は、日本は米作りに不向きな土地です。
日本は国土のほとんどが山と丘で、河川も世界の川と比べて短く急流な為、稲作に適しておりません。
また、米は本来、熱帯、亜熱帯の植物で、温度が8度以下で生育が止まり、氷点下になると枯れてしまいます。
東南アジアのような温暖多湿な地域にこそ適した作物で、雪深い新潟や東北、北海道で栽培できる作物ではありませんでした。
しかし、棚田などの工夫や雑草に弱いジャポニカ米の為にしっかりと雑草取りをするなど、日本の先人たちの工夫と努力また品種改良によって日本の米を食べる食生活が作られました。
そのことに感謝してお米を食べましょう!
小麦
小麦は、熱帯や寒冷地域以外のほぼ全世界で栽培されています。
小麦は、成長期に比較的涼しく、年間の降水量が500~800mm程度とする気候が適しており、温帯から亜寒帯が適しています。
また、小麦に適した条件に開花や結実(実がなる時期)に雨が降らないことも重要です。
品種や種をまく時期にもよりますが、一般的に初夏に開花や結実の時期です。
日本でその時期は梅雨の時期ですので、日本は小麦の生産に適さず、米が主食になりました。
逆にヨーロッパのフランスやイタリアなどカラッと乾燥した地域では、小麦の生産が盛んでおいしいパンやパスタなどが出来ました。
小麦はすりつぶして、小麦粉にしたものをパンや麺類などに加工して食べます。
トウモロコシ
トウモロコシは米と同じく、高温多湿な気候が栽培に適しています。
原産地はメキシコ周辺の熱帯アメリカで、アメリカの温暖な平野はトウモロコシ栽培に適しており、現在の世界最大のトウモロコシ生産国はアメリカです。
トウモロコシはそのまま食べることも出来ますし、すりつぶした粉からトルティーヤを作って食べることも出来ます。
メキシコでよく食べられるタコスもトウモロコシから出来ています。
また、トウモロコシは米や小麦など食用がメインの穀物と違い、様々な用途があります。
例えば家畜の飼料(エサ)として利用されたりします。
また、アメリカを中心にエタノール燃料としてガソリンと混ぜて、CO2排出量を減らす燃料として利用されたりもします。
このようにトウモロコシは食用としてだけではなく、家畜の飼料(エサ)や工業利用など様々な用途で利用されています。
今回は、世界三大穀物についてでした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。