目次
- パーミッションの設定
- 所有権
- アクセス権
- SUID、SGID
- スティッキービット
- デフォルトのアクセス権
- ファイルの所有者管理
- 所有者の変更
- グループの変更
- ハードリンクとシンボリックリンク
- ハードリンク
- シンボリックリンク
- リンクの作成
- リンクのコピー
パーミッションの設定
所有権
ファイルやディレクトリを作成すると、作成したユーザーがその所有者として設定されます。
同時に、所有者のプライマリグループが、ファイルやディレクトリのグループとなります。
アクセス権
ファイルやディレクトリには、アクセス権が設定されます。
アクセス権とは、どのユーザーに対してどういった操作を許可するのかという情報のことです。
アクセス権は、所有者、所有グループに属するユーザー、その他ユーザーの3種類に対して設定できます。
アクセス権には、読み取り可能(r)、書き込み可能(w)、実行可能(x)の3種類があります。
アクセス権の変更
アクセス権の変更には、chmodコマンドを使います。
オプション | 説明 |
-R | 指定したディレクトリ以下にある全ファイルのアクセス権を変更する。 |
対象 | 説明 |
u | 所有者 |
g | グループ |
o | その他ユーザー |
a | 全てのユーザー |
操作 | 説明 |
+ | 権限を追加する |
– | 権限を削除する |
= | 権限を指定する |
許可の種別 | 説明 |
r | 読み取り許可 |
w | 書き込み許可 |
x | 実行許可 |
s | SUIDもしくはSGID |
t | スティッキービット |
SUID、SGID
passwdコマンドを使うことにより、一般ユーザーは自分自身のパスワードを変更できます。
シャドウパスワードを利用していない場合は、パスワードの変更は/etc/passwdファイルに保存されます。
スティッキービット
その他のユーザーの実行権が「t」となることが、スティッキービットです。
スティッキービットが設定されたディレクトでは、書き込み権限はあっても、自分以外のユーザーが所有するファイルを削除することは出来ません。
デフォルトのアクセス権
umaskコマンドとは、ファイルやディレクトリを新規作成した際のデフォルトのパーミッションを設定するコマンドです。
ファイルの所有者管理
ファイルへのアクセス許可は、ファイルに設定されているアクセス権と所有者、所有グループにより決まります。
所有者と所有グループを変更できるのはrootユーザーのみです。
所有者の変更
chown
ファイルやディレクトリの所有者を変更するには、chownコマンドを使います。
オプション | 説明 |
-R | 指定したディレクトリとその中にある全ファイルの所有者を変更する。 |
グループの変更
ファイルやディレクトリの所有するグループを変更するには、chgrpコマンドを使います。
ハードリンクとシンボリックリンク
ハードリンク
ハードリンクとは、ファイルの実体を直接参照するリンクのことです。
ファイルを新規作成した場合は、ハードリンクが1つある状態です。
シンボリックリンク
シンボリックリンクとは、Windowsでのショートカットのようなもので、元ファイルの場所を指し示すリンクのことです。
シンボリックリンクが持っている情報は元ファイルのパス情報のみです。
リンクの作成
lnコマンドとは、リンクを作成するコマンドです。
オプションなしで実行した場合、ハードリンクが作成されます。
シンボリックリンクを作成するには「-s」オプションを使います。
リンクのコピー
cpコマンドを用いてシンボリックリンクをコピーすると、デフォルトではリンク元のファイル内容がコピーされます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
他の分野へ移動できる全体ページへは下記リンクから移動できます。