目次
- 活断層とは?
- 断層とは?
- 活断層とは?
- 活断層の特徴
- 繰り返し活動する
- 同じ向きにずれる
- 活動間隔は極めて長い
- 断層の種類
- 正断層
- 逆断層
- 横ずれ断層
活断層とは?
断層とは?
断層とは、地球の表面を覆う岩板が割れて生じた地層のずれのことです。
地下の地層や岩盤の中にはたくさんの割れ目があります。通常、この割れ目はお互いしっかりかみ合っています。
ここにプレート運動や火山活動などの大きな力が加えられると、割れ目が再び壊れてずれます。この壊れてずれる現象を断層活動といい、そのずれた衝撃が振動として地面に伝わったものが地震です。
断層のうち、特に数十万年前以降に繰り返し活動するなど、将来も活動すると考えられる断層のことを活断層と言います。
活断層とは
活断層とは、直近数十万年間に繰り返し活動するなど、将来も活動すると考えられる断層のことです。
直近数十万年間というのは、今とプレートの動きがほぼ同じと考えられる時代なので、その頃に繰り返し動いていれば今後も動く可能性が高いと考えられます。
活断層の特徴
繰り返し活動する
活断層はプレート運動により断層面を挟む両側の岩盤に常に大きな負荷がかかっています。
この負荷に限界が来た時に岩盤が破壊され、断層に沿って両側が互いに反対方向にずれ動き、地震が発生し、負荷が解消されます。
その後、活断層は長く動きを止め、次に負荷の限界が溜まると再度地震が発生します。
同じ向きにずれる
活断層にかかる負荷のもとはプレート運動で、その運動の向きや速さは長期的に変化しないので、活断層にかかる力も長期的に変わりません。
このため活断層の活動は基本的に同じ動きが繰り返されます。
活断層周辺の地形は、このように繰り返しの動きの積み重ねで形成されるので、地形を見ることで活断層の動きの特徴を把握することができます。
活動間隔は極めて長い
ひとつの活断層が地震を起こすと、同じ活断層が次の地震を起こすまで千年~数万年かかると言われています。
日本で多くの地震が発生するのは、多くの活断層が存在するからです。今まで発見されているだけでも2000以上の活断層が確認されています。
ちなみに、海洋プレートが原因の地震の感覚は数百年程度とされています。
断層の種類
断層の種類には正断層、逆断層、横ずれ断層があります。
断層面が傾いている断層を挟んで、断層面の上に乗っているほうを上盤、断層面の下の方を下盤といいます。
正断層
正断層とは、地面を両側から引っ張るような力がかかり断層が起き、地面が両側にずれる断層です。
正断層では上盤が断層面の下にずり下がります。
逆断層
逆断層とは、地面を両側から押しつぶすような圧力が加わり、地面がのし上がるように上にずれる断層です。
横ずれ断層
横ずれ断層とは、地面を水平方向に押す力が働き、力に対して斜め水平方向に断層がずれることです。
断層を挟んだ反対側の断層が左にずれる場合は「左横ずれ断層」右にずれる場合は「右横ずれ断層」と言います。