- 海洋
- 海流
- エルニーニョ現象
海洋
海洋とは、地球上の陸地以外の部分で海水で満たされています。
地球上にはおよそ14億㎦の水があります。
このうち97%は海水で、残りは氷河、地下水、河川水、湖沼水などの陸地にある水と大気中の水蒸気です。
陸地にある水については以下の記事を読んでみて下さい。
海流
大洋の表層をほぼ一定方向に向かう海水の流れを海流と言います。
海流には、低緯度側から高緯度側へ流れる暖流と高緯度側から低緯度側へ流れる寒流があります。暖流と寒流がぶつかるところは潮目とよばれ、好漁場となっています。
海流は北半球では時計回り、南半球では反時計回りに流れます。海流の成因には色々ありますが、海水の表層の流れは会場を吹く風によって流動するものがほとんどです。
つまり、貿易風が吹いている緯度帯では、海流も東から西へ流れますが、偏西風が吹いている緯度帯では西から東へと流れていく為、これらの風に地球の自転の力が加わって、海流は北半球では時計回り、南半球では反時計回りに流れます。
エルニーニョ現象
エルニーニョ現象とは、何らかの原因で貿易風が弱まった時に、南アメリカ大陸西岸のペルー沖合の海水温が平年よりも異常に上昇する現象のことです。
エルニーニョ現象の年には、世界各地で気温や降水量の変化が顕著に表れ、高温、低温、大雨、干ばつといった異常気象を引き起こします。
エルニーニョ現象が起こった年には、アメリカ西岸では多雨、東南アジアでは高温乾燥になります。
ペルー沖合では、南緯30度付近から赤道付近にむかって南東貿易風が吹くことにより、海流は東から西へと流れます。
表層の海水が西へ流されてしまうとそれを補うように深海から冷たい海水が湧きあがってきます。これを湧昇流と言います。
これにより、ペルー沖合の海水温は低くなっています。しかし、何らかの原因で南東貿易風が弱まると、東から西へと流れる海流も弱まってしまう為、表層の海水が西へ流されにくくなります。
これにより表層に海水を補う必要が少なくなるため、深海から冷水があまり湧きあがってこなくなり、平年よりも海水温が上昇します。
これがエルニーニョ現象です。
つまり、南東貿易風が弱まった年にエルニーニョ現象が発生します。