GnuPGによる暗号化【LPIC level1】

GnuPGによる暗号化

ファイルを暗号化したい場合、Linuxでは、GnuPGが利用できます。

GnuPGとは、公開鍵暗号を使って、ファイルを暗号化/復号したり、電子署名を利用することのできるオープンソースソフトウェアです。

鍵ペアの作成と失効証明書の作成

GnuPGは暗号化プログラムです。

ファイルの暗号化や復号化を行うにはgpgコマンドを使用します。

オプション	説明
–gen-key	公開鍵暗号方式の鍵ペアを作成する
–export	公開鍵をエクスポートする
–import	公開鍵をインポートする
–list-keys	公開鍵を一覧表示する
–sign	ファイルに署名する
–verify	ファイルの署名を検証する
-e　ファイル名	暗号化データを受け取る側の公開鍵を使用してファイルを暗号化する
-o　ファイル名	出力ファイル名を指定する
-r　メールアドレス	暗号化に使用する公開鍵の持ち主のメールアドレスを指定する

共通鍵を使ったファイルの暗号化

gpgコマンドを使ったファイルの暗号化で最も簡単なものは共通鍵を使った暗号化です。

設定したいパスフレーズを2回入力すると、暗号化されたファイルsecret.txt.gpgが作成されます。

このファイルを基に戻すには、オプションなしでgpgコマンドを実行します。

暗号化の際に指定したパスフレーズを入力すると、ファイルが復号されます。

共通鍵を使った暗号化は簡単ですが、共通鍵を第三者に知らされてしまうと、誰にでも復号されてしまいます。

特定の人だけが復号できるようにするには、公開鍵を使った暗号化を行います。

公開鍵を使ったファイルの暗号化

公開鍵暗号では、不特定多数に公開してもよい公開鍵と、秘匿しておかなければならない秘密鍵とペアで使います。

公開鍵を使って暗号化したものは、ペアとなる秘密鍵でのみ復号できるという性質があります。

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